ポルシェ車検
ポルシェに乗っていて車検を受けようと考えている場合。
そして、これからポルシェを買おうとしている方。
どれだけの金額がかかるのか、心配ですよね。
車検などの維持費が高そうで購入を躊躇している方もきっと居るはず(ワタシがそうでした)。
そして、ディーラー車検を受けた記事がコチラ。
どうでしょう。思ったよりお得なんでは無いでしょうか。
しかし、ディーラーによって値段が違うことも事実。
2回目(5年目)の車検をまたディーラーに出すのも良いけれど、ちょっと面白くなく「ユーザー車検」はどうなんだろうと考える。
実は、過去の車で数度ユーザー車検を経験していたのでした。
ボクスターでユーザー車検を受けましょう!!
(結果、ポルシェでも普通にユーザー車検で合格します)
ポルシェの自動車保険についても記事を掲載しました。
ボクスターの仕様
車検で気になる仕様(オプション)はコチラ。
- スポーツエキゾースト(海外個人輸入品)
- スポーツシャシー(純正オプション。純正車高より3cm程低い)
- 純正ハロゲンHID化
このまま車検に通るかご期待ください。
ユーザー車検
車検をユーザー自身(持ち主)が受検することを、ユーザー車検と言います。予約を行えば、全国どこの運輸支局でもユーザー車検を受けることが可能です。自車登録陸運局以外でも受ける事が可能ですので、
例えば東京で登録した車でも神奈川等で車検が可能です。
品川ナンバーでも横浜の陸運局で検査できるのです。
ここでは運輸支局での検査の流れや、注意点などを掲載しています。
下記のユーザー車検を受ける前準備とユーザー車検当日の流れより、ユーザー車検の要点をご確認下さい。
内容は地域によって若干違いのある場合があります。ユーザー車検を受ける前に予め、受検予定の運輸支局にご確認下さい。
ユーザー車検事前準備
陸運局(陸事)に持ち込んで車検をするまえに事前準備が有ります。
事前準備と言っても特に難しい事は有りません。
ユーザー車検予約
ユーザー車検は事前予約が必要です。
陸運局ページから希望日の車検予約をします。
車検証を手元に申し込みましょう。
車検予約日(平日のみ)
ここで注意する事は予約できるのは平日の午前午後となるので注意して下さい。
- 検査窓口の受付時間:午前8:45~11:45、午後1:00~3:45
- 運輸支局の業務時間:午前9:00~12:00、午後1:00~4:00
- 運輸支局の休日:土日祝 及び12月29日~1月3日
合格しなかった場合、当日なら再度検査する事が出来るので、不安な方は午前中に予約する事をオススメします。
(私は以前、別の車ですが再度検査レーンを通して合格した事が有ります)
クルマの確認
車検制度では24カ月点検と呼ばれる車検前の整備は車検後でもOKとなっているのですが、自分で点検できるなら点検項目にしたがって点検しておきましょう。
整備は事後でも良いので、そのまま車検を受けても通れば合格なのですが、車検前に確認しておくと安心です。
自分で点検するのが不安でしたら整備工場で24ヶ月点検のみしていただく事が可能です。自分にあった方法を選びましょう。
車検費用の準備車検に必要な費用の用意
ユーザー車検でも税金や自賠責などの「法定費用」はディーラーに頼んだ時と同じようにかかります。
981ボクスターを例にした場合。(車種により変わります)
自賠責保険 | 25830円 |
重量税 | 24600円 |
検査印紙 | 1800円 |
合計、52230円となります。
「法定費用」は、どこで自分で受けようが業者に任せようが、金額は変わりません。ユーザー車検で変わるのは「諸経費」です。
この金額で車検が通るのですが、書類の書き方とか事前準備が分からない出来ない場合、代行(有料)して作ったり整備していただいたり出来ます。
数千円なので、私は代書屋さんで書類代行と、テスター屋さんで光軸やサイドスリップ調整等をお願いしています。
テスター屋さん
車検時、光軸やサイドスリップ(タイヤの向きなど)をテストします。自分で調整出来なくも無いですが、経験が必要です。
これらを調整してくれる店舗を通称「テスター屋さん」と言い、車検場の近くには大体有りますので事前に場所・営業時間・料金を調べておく事をオススメします。
「○○車検場 テスター」等で検索すると出てきます。
大体数千円で車検に通るように調整してくれますし、検査の助言もしてくれたりします。
代書屋さん
車検を通す時に書類を作成するのですが、これもちょっと面倒です。これも数千円で全て作成してくれる店舗が車検場周辺に有ります。
これらの書類を作ってくれるお店を「代書屋さん」と言い、お店によっては車検場の中に有る事も有りますし、
色々融通(書類を出す場所や順番とか教えてくれたり、中の人に色々言ってくれたりする)を利かせてくれるお店も有ります。
初めてユーザー車検を受ける方はこれらの作業をテスター屋さんや代書屋さんに代行していただいた方が良いでしょう。
自分でやると結構時間がかかりますし、光軸が出ていなかったりサイドスリップがダメだと車検に通りません。
車検の流れ
ここでは、実際のユーザー車検で流れを紹介します。
検査場に到着したら空いている駐車場に停め、代書屋さんで作っていただいた書類等を持って、事務受付をします。
予約時間より出来るだけ早めに到着しましょう。書類の確認や色々有ります。数時間前に到着する気持ちで良いくらいです。
受付順に窓口番号が有るので悩まないでしょう。
分からなければ係の人に聞けば教えていただけます。
検査コースの手順と注意点
事前に車検コースの下見
検査場によるかもしれませんが、場所によっては検査見学コースが有り、流れを見学できます。
検査コースの建物入り口で「ユーザー車検を受けるので見学したい」と言うと見学できますし、検査員の手が空いていれば丁寧に教えていただけます。
見学したレーンにのちに入って検査すると、説明してくれた検査員が一緒に付いて来てくれたりします。私は書類の置く場所や検査の仕方を横から教えていただきとても助かった事があります。
検査コースに並ぶ
書類の受付が終わりましたら検査コースに並びます。
検査コースは、検査場によりますが数レーン有ります。検査コースに入る前にタイヤのホイールキャップ、もしくはセンターキャップが有る場合、取り外しておいて下さい。
(ロックナット被せタイプの場合も同じです)
先ほどの見学の時にどのレーンに並んだらよいか聞いておくと安心です。
同一性の確認
検査建物まで進みましたら、まず最初に行われるのが、検査コース入口での同一性の確認です。難しく考えずに、車検証と車が同一であるかのチェックです。
検査官(職員)が近づいて来ましたら、「ユーザー車検です」と言い、書類一式を渡し自動車のボンネットを開けてチェックして頂きます。
「ユーザー車検です」と伝えておくと色々手順を教えてくれます。
車両に留めてある車台番号プレートとエンジンに打刻されている原動機型式から、提出した書類と自動車が同一であるかの確認が行われます。
車体番号プレートは直ぐ見つかるのですが、エンジン打刻は何処にあるかなかなか見つかりません。もし、ご自身で知っていたら検査官に教えてください。喜ばれます。
ご自身が分からなくても検査官が検査鏡で探すので大丈夫です。
一緒に「どこだろう?」って探す事も有ります(笑)
外廻り検査
続けて検査官の指示により、外廻り検査を行います。
通常、自動車の前方から、ヘッドライトをスモール → ハイビーム・ロービームと順番に切り替え、さらにウインカーを左右順番に点灯させます。
この流れは検査官が動作で指示を出してきますし、口頭でも言ってくれます。
先ほど「ユーザー車検です」と伝えたほうが良いといったのは、業者だと間違われると、お互い動作が分かっている前提で行われるので指差し程度しか指示が出ません。
恥ずかしがらず必ず「ユーザー車検です」と伝えましょう。
検査官は前方を確認後、自動車の後方へ向かいながら、タイヤのホイールナットをハンマーで「コンコン」と叩き、打音を通じてナットに緩みがないかの確認を行います。
ちなみにこのハンマー。ヘッドの長さが9センチとなっていて、最低地上高を簡易に計れるのです。
検査官が自動車の後方へ移動しましたら、テールランプの点灯、ブレーキを踏みブレーキランプの点灯、
ギアをリバースへ入れバックランプの点灯を行います。また、再度ウインカーを左右順番に点灯させ、最後にハザードランプを点灯させます。
(私はここでリバースに入れる作業を忘れ、リバース電球切れと判断されてしまい、再度チェックしていただきました。当日なら再度チェック可能ですので午前中に予約しましょう)
外廻り検査、同一性の確認に問題がなければ、自動車検査票に外廻り検査合格の押印がされます。
ここまでの作業でとても焦ると思いますが大丈夫です。検査員はあなたの敵ではなく味方です。
サイドスリップ検査
テスター屋さんで調整していたら、テスター屋さんの時と同じように動かすだけです。
コース内での最初の検査は、サイドスリップ検査と呼ばれる、前輪タイヤの横滑り量を測定します。
横滑り量とは、ホイール・アライメントに関わる項目で、調整が行われていないとタイヤの偏磨耗(片減り)や直進安定性に支障をきたします。
車種によっては規定範囲以外がメーカー基準になっている場合もあり、その場合でも検査官は分かっているので安心してください。
検査はコースのラインにタイヤを合わせ、ゆっくりと鉄板の上を走行します。この時ハンドルを切らず真っ直ぐに前進して下さい。
鉄板の上を通過して、前方の電光表示機に「○」が表示されれば合格です。
テスター屋さんで調整していましたらまったく問題ない検査でしょう。
ここまでくるとだいぶ落ち着いてきます。
ブレーキ検査
サイドスリップ検査を終えたら一旦停止線で止まり、前方の電光表示機に「ゆっくり前進 前輪停止線で止まる」と表示されるまで待機します。
表示がされたらラインに合わせゆっくりと前進し、4輪をテスタ(ローラー)の上に乗せます。乗せ終わりましたら、ギアはニュートラルへ入れておきます。エンジンは切らないで下さい。
4輪とも指定の位置に載るとテスタが沈み、ブレーキの検査が開始されます。この時、車高(低くて)の関係で検査が出来ない場合も有ります。
ブレーキはコレでもか!!って位全力で踏む
ブレーキを踏むタイミングは、前方の電光表示機に従って踏むのですが、踏む力が弱いと不合格になります。全脚力を使って思いっきり踏みましょう!!
最近はサイドブレーキが電動式になっていますが、ハンドブレーキや踏み込み式の場合、コチラも「ふんが!!」っと思いっきり引いたり踏んだりしましょう。
前後のブレーキと駐車ブレーキの測定後、前方の電光表示機に「○」が表示されれば合格です。
とにかくブレーキは力一杯かけてください。
スピードメータ検査
コチラもテスター屋さんで検査していたら問題ないです(いろいろ)。
ブレーキ検査を終えると、続けてその場でスピードメータ検査に移行します。
前方の電光表示機に「40キロでパッシング」と表示されたら、ゆっくりとスピードを上げていって下さい。この時、ハンドルは真っ直ぐしっかりと握っておいて下さい。
オートマの場合は気にする事は無いのですが、マニュアル車の場合、ローギアで検査しようとするとギクシャクするので、3速か4速で測定すると安定します。
スピードメータが40キロを指したら、パッシングを行って下さい。基準範囲の誤差であれば「○」が表示されます。
ヘッドライト検査
コチラもテスター屋さんで検査していたら問題ないです。
スピードメータ検査を終えると、続けてその場でヘッドライト検査に移行します。
電光表示機に指示に従い、ヘッドライトをロービームで点灯させて下さい。
前方の左右からヘッドライトテスタが現れ、ヘッドライトの光量・光軸の測定を開始します。基準範囲内であれば「○」が表示されます。
981ボクスターの場合、補助灯(バンパーに埋め込み)の明かりが邪魔をして上手く測定できませんでした。結局そのまま合格(^_^;)
自動車検査票に記録
ヘッドライト検査が終了しましたら、電光表示機の指示に従い自動車をテスタから出し、次の停止線まで前進します。
停止線で自動車を停止させ降車すると、3~6までの検査結果を印字する記録器が横に設置されていまので記録器に自動車検査票を挿入し、記録を行って下さい。
記録器に検査表票を奥まで入れると自動で印字されます。
排気ガス検査
記録を終えると、続いて排気ガス検査を行います。
エンジンをかけたまま車を降り、
記録器の横に設置されている、排出ガス検査機器から伸びている金属の細い棒みたいなものを自動車の排気管(マフラーの出口)に差し込みます。
こちらでは、排気ガスに含まれる、CO(一酸化炭素)と、HC(炭化水素)の濃度を測定しています。
前方の電光表示機に「○」が表示されれば合格です。棒をを抜き出し、元の位置へ戻します。
自動車検査票に記録
排気ガス検査のプローブを元に戻しましたら、排気ガス検査の結果を印字する記録器に自動車検査票を挿入し、記録を行って下さい。
こちらも記録器に検査表票を奥まで入れると自動で印字されます。
記録が終わりましたら、自動車を前進させます。
下廻り検査
ゆっくりラインに沿って前進させ、中央が空洞になっている検査機器の「停止位置」にタイヤの前輪を乗せ、エンジンを切ります。
この時ギアは、ニュートラル、もしくはパーキングに入れて下さい。駐車ブレーキは引かないで下さい。
ガタガタ揺れますがビックリしないでください。検査です。
検査が始まると、自動車が結構揺れ出しますが検査です。前方の電光表示機指示に従い、ブレーキを踏んだり、サイドブレーキを引いたりといった操作を行って下さい。
下回りのチェックをされてますので時間がかかる場合もありますし、呼ばれて確認される場合もあります。
電光表示機に「○」が表示されましたら、エンジンをかけ自動車を前進させます。
保安基準に適していない不具合などがあった場合や疑問があった場合は、呼び出しされますので、指示に従って下さい。
自動車検査票に記録
下廻り検査を終え自動車を前進させると、下廻り検査の結果を印字する記録器が設置されています。
記録器に自動車検査票を挿入し、記録を行って下さい。
記録器に検査表票を奥まで入れると自動で印字されます。
検査(車検)は以上で終了となります。お疲れ様でした。
総合判定ボックス
全ての検査が終了しましたら、検査コース出口のちょっとした小屋?に検査員が居る総合判定ボックスに書類一式を提出します。
こちらで検査合格の押印がされます。
どこかに問題があった場合は、自動車検査票に問題箇所の内容が記入されますので、問題箇所の是正を行い、再度受検を行います。
当日なら再検査可能ですので調整し直ぐ再検査しましょう。
(たとえば、光軸の場合。「光軸」とだけ言われますが、「どのようにズレていますか?」と質問すれば左右上下のズレを教えてくれる場合があります。工具があるなら邪魔にならない場所に移動し、ちょこちょこっと調整出来ちゃうかもしれません。)
再検査は問題箇所だけですので、全部検査受ける必要はありません。
レーン入り口の検査員に「◯◯の再検査です」と伝えれば、再検査場所まで誘導してくれます。
これにて検査合格です。
車検証受け取り(合格)
無事合格しましたら、書類一式を車検証交付窓口へ提出します。
窓口で新しい車検証とステッカー(検査標章)の交付を受け、ユーザー車検終了となります。
お疲れ様でした。
浮いたお金でコーティングしちゃいました。テカテカです。
おわりに(まとめ)
ユーザー車検について不安を感じていた方、どうでしょうか?。ユーザー車検は思ったより簡単ではありませんか?
受ける前はドキドキしますが、検査員は親切ですし、事前に下見すれば難しくない事が分かるはずです。
そして。外車でもユーザー車検は受けることができますし、国産と手順は変わりません。
ポルシェは維持費にお金がかかると言われたりしますが、ちゃんとした車を選べば大丈夫です。
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車検費用もそうですが、ボクスターは自動車保険も結構お得なのです。私は一括見積もりを利用して安く保険契約しました。
ちょっとした事で色々お得になります。